皆さん、Etsy(エッツィー)というプラットフォームをご存じでしょうか?
すでにアーティストやハンドメイド作家の方はご存知だと思いますが
なんとこの度、Etsyが日本からも販売ができることになりました。
(2021年に日本での取引が決済システム上の問題で取引が停止されていたんです)
特にアート作品は世界中のアーティストが個人で販売していて、
ETSYでのアート作品の売れ行きは活発です。
実は私もコロナ前にビジネスで関わっていた友人の日本のシール販売を手伝って
いたことがあるのでよく覚えていますが本当によく売れていました。
Etsyの画像加工とサイト管理は私の仕事でしたので体験談をお伝えさせていただきます。
300円で仕入れていたものは3倍〜4倍で販売。
ダイソーで仕入れたものも約3倍程度でかなりの需要があったと記憶しています。
そして封書で送るので送料もかなり安くて利益率高め。
『日本らしいもの』『made in Japan』製品が人気なんです。
特にアートに関してはETSYは、日本のクリーマなどのハンドメイドマーケットに比べると
10倍ほどの世界中の利用者たちの目に触れることが可能です。
Etsyでのハンドメイドの商品やアートに関するものの販売力を知っているので
とても期待しております。
要するに、Etsyはオンラインショップ機能が非常に充実しており、
ただ単に商品を売買するだけでなく、
自分の店を持つような感覚で販売活動を楽しむことができます。
過去にEtsyでの販売を経験して、顧客からの温かいフィードバックを多くいただき
やりがいのある気持ちを思い出しました。
とはいえ、
これから海外販売を始められる方は色々と疑問に思う点があると思います。
「発送の仕方は?」
「関税については?」
「英語が書けないとだめ?」
「価格設定は?」
「トラブルはないの?」
・・・など。
このコンテンツの中ではこれらのお悩みを全て解決して頂けます。
海外販売どころかネット販売が初めての方でも迷わずに販売を始めて頂けるように、
価格設定、発送方法、送料価格など、すべて真似して始められるようにまとめています。
1、Etsyのお客様ニーズの理解
2、海外販売初心者におすすめな作品
4、自然な英語の文章を作る方法
5、最適な発送方法と送料価格
6、リスク管理について(英文テンプレート付き)
7、お客様満足度アップのポイント
よくある質問(FAQ)
Q1、Etsyでの販売に英語は必要ですか?
Etsyは日本語表示可能なので、英語が出来なくてサイトの操作につまづいてしまう心配はありません。
英語が必要な場面は、お客様からメッセージで質問が来たときです。その場合英語で返信する必要がありますが、
簡単な内容が多いので慣れないうちは翻訳アプリを利用すれば解決します。
完璧な英語対応は必要ありません。英文のテンプレートも載せているので、よろしかったらご利用ください。
Q2、Etsyでの販売に必要なものは何ですか?
基本的にメールアドレス、Payoneer アカウント、スマホ、この3つがあれば販売をスタートできます。
PCがあった方が作業が楽な場面もありますが必須ではありません。
私も作業の8割はスマホです。もしくは連携したiPadで行います。
Contents
Etsyのお客様ニーズの理解
ECサイトで商品を売る際、選ぶマーケットプレイスが重要です。
例えば、ハンドメイドの商品を売りたい場合、Amazonでは販売しませんよね?
minneやCreemaのようなハンドメイド専門のサイトが適しています。
これは、ハンドメイド商品を探す人たちがそういった専門サイトに集まるからです。
この考え方は、世界的なマーケットプレイスであるEtsyにも当てはまります。
Etsyでは、世界中の人々があなたの商品を買うことができます。
例えば、アメリカのEtsyで買い物をするとき、人々はアメリカ特有の商品を探します。
日本で簡単に手に入る商品ではなく、その国ならではの特徴を持つ商品を求めるのです。
同じことが、Etsyで日本の商品を売る場合にも言えます。
顧客は、「日本らしさ」を持つ商品を求めます。
実際、Etsyで日本の出品者が売る商品を見ると、日本的な要素がある商品が
よく売れているのがわかります。もしくは日本人のアートは人気です。
これは、Etsyの特性であり、日本の出品者にとって重要なニーズです。
だから、Etsyで成功するためには、この点を理解し、
日本らしさを前面に出して商品を売ることが大切です。
これは一つのアイディアですが絵画を売るとしたら日本らしい素材を取り入れる。
日本らしい墨汁や岩絵具などで着色する。日本の風景やモチーフを取り入れる。
アイディアは自分次第です。
Etsyが海外販売初心者におすすめな作品
日本らしさや日本製品である事が大切だとわかったところで、
「じゃあ何を売れば良いの?」
というのが皆様の疑問だと思います。
結論から申し上げますと、
初心者の方におすすめなのはF4やそれ以下の小さいサイズのアートパネルです。
テクスチュアアートだと立体作品なので少し重量があります。
水彩やアルコールインクアートなど紙での販売は封書として配送することもできます。
(実際に出展でも小さいサイズで割高設定のものの方が飾りやすいし売れやすいです)
価格設定も1万円前後の買いやすい価格を提示してみてください。
理由は、
1、軽いので発送しやすく送料などの負担も少ない
2、梱包や発送が楽なのに販売価格が高め
こういった商品だと低リスクで始めやすいのに高い成果が見込めるため、初心者の方でも挫けずに販売が続けられます。
自然な英語の文章を作る方法
基本的にECサイトでの商品説明は英語で書くことが一般的です。現在の無料翻訳アプリは性能が高いので、
商品の特徴などは翻訳機能を活用して販売していることが多いですよね。
私は動画コンテンツを海外向けに作成しており、その際に英語の説明文やテロップを入れるために
「Chat GPT」を利用しています。
短い文章や単純なやりとりは翻訳機で十分ですが、長い文章や微妙なニュアンスを伝える必要がある場合、
Chat GPTの予測変換機能がとても役立ちます。
言葉は翻訳機に入れて直訳すると、ちょっと言いたいことと違うんだけどな。ということがありますが
この機能は、AI特有の私が伝えたい内容を推測し、適切な言葉や表現を提案してくれます。
つまり、AIが本人が何を伝えたいのか過去の事例から推測し、日本語から自然な的を得た
英語の文章を作ってくれるということです。
まずは日本語で内容が正しく表現されているかを確認し、その後で「これを英語に翻訳してください」と指示します。
この方法をぜひ試してみてください。
最適な発送方法と送料価格
アートを送るのにおすすめの発送方法は
・EMS
・国際小包
基本的に日本郵便が提供しているこちらの2つの発送方法だけで大丈夫です。
FedExやDHLなどのクーリエを検討される方もいらっしゃるかと思いますが、
日本郵便は断然配送コストは安い。もちろん追跡もできます。
これは販売価格やお届け日数までの度合いでどの配送業者を使うのか考えますよね。
賠償についての配送
賠償額に関してですがEMSの場合、損害要償額が2万円までは無料、その後は2万円ごとに50円の追加料金を
支払うことで、上限額を引き上げることができます。損害要償額の最高額は200万円です。詳しくはこちら
- 国際郵便で「最優先」のサービス
- 重さ30kgまで*
- 長さ(図A)1.5mまで 且つ
長さ(図A)+胴回り(図B)3mまで* - 追跡サービスあり**
賠償無しでも安く届けられるのはこちら↓
99%届くと言われていますがこのような内容です。
F4サイズほどのものだと小形包装物も送料が安くおすすめ。
書留や受け取り通知のオプションがあります。
- 重さ2kgまで
- 長さ(最長辺 図A)60cmまで
- 三辺の合計の長さ(図A+B+C)が90cmまで
〜送料の決め方〜
海外発送の送料は送り先の国と荷物の重さで変わります。
送料を設定する際は、各エリアの最低料金を基準にして決めていったり
日本国内ですと無料にする。
大きめの作品の場合『海外への発送は一律100ドルです』とお伝えして、オーバーした分はこちらが
負担するなど、条件も様々。
販売価格と手数料を引いた利益率から送料はこちらの負担にする場合よく考えることが大切ですよね。
尚、船便の場合は大きめのS10サイズだと世界中どこも3000〜5000円程度でしたが2か月ほどかかるとのことでした。
送料を設定する際は、この各エリアの最低料金に10000円を足した料金を送料の最低価格に設定し、
追加料金を1商品3000円で設定します。
理由は、Etsyでは送料にも販売手数料がかかりますし、決済手数料も差し引かれます。
また、梱包材のコストもあるので余裕を持って設定しないとマイナスになってしまいます。
リスク管理について(英文テンプレート付き)
商品の選定から発送方法の説明に至るまで、ここまでの内容を理解いただければ、
すぐにオンライン販売を始めることができます。
しかし、ネット販売はビジネスであり、リスク管理も重要です。
特に、海外販売ではほとんどのトラブルが商品未着に関するものです。
私の経験上、送られた荷物の99%は無事届くものの、
年に数件は荷物が行方不明になることがあります。
このようなトラブルを避け、お客様とのトラブルが悪化しないように、
以下のポイントをショップポリシーに明記することをお勧めします:
- ショップは荷物の遅れに関して責任を負わない。
- 追跡番号は追加オプションとして提供される。
- 損害賠償を受けるためには追跡オプションの購入が必要。
- 追跡オプションを購入しなかった場合、ショップは返金義務を負わない。
このような内容をFAQセクションや目立つ場所に掲載することをお勧めします。
例として以下のような文章を参考にしてください。
○○(ショップの名前)is not responsible for shipping delays.
Please be aware that standard mail does not have a tracking number.
If you need a tracking number, please opt “with tracking number
” when checking out. Please be aware that if you didn’t opt “with tracking number”
we will not be responsible for your order after shipment and no refund will be made
if your order was lost in transit. Thank you very much for your understanding.
「当ショップは配送の遅延に関しては責任を負いかねます。
標準配送では追跡番号が提供されませんのでご注意ください。
追跡番号を希望される場合は、チェックアウト時に”追跡番号付き”を選択してください。
追跡番号なしでの配送を選ばれた場合、発送後のご注文に関して当ショップは責任を負いませんし、
万が一配送中に商品が紛失した場合の返金も行いかねます。
ご理解いただけますようお願い申し上げます。」
また、追跡付きで発送する場合は、発送控えを、追跡なしで発送する場合は消印の写真など、
発送証明となるものを商品到着まで保管することをお勧めします。
トラブルは頻繁に発生するわけではありませんが、リスク管理を習慣化しておくことで万が一の際も安心です。
お客様満足度アップのポイント
Etsyを利用するお客様は、他のプラットフォームと異なり、
購入体験においてセラーとの個人的な関係を重視します。
そのため、小さな手間を加えることで、お客様は大きな喜びを感じることができます。
例えば、以下のような方法があります:
- 通常の証紙ではなく切手を使用して商品を発送する。
- 購入品にお礼のメモを添える。
- 小さなおまけを付け加える。
- 次回のお買い物で利用できるクーポンを提供する。
特に、証紙ではなく切手を使用することを強くお勧めします。
日本の切手はシールタイプであり、魅力的なデザインが豊富にあります。
切手を集める趣味を持つお客様にとって、かわいい切手で装飾された荷物は特別な喜びを与えます。
これは日本のセラーならではの付加価値であり、お客様から高く評価されることでしょう。
Etsyのお客様はスモールビジネスを支援したいという思いを持っています。
したがって、些細な心遣いが喜ばれ、リピーターにつながることがよくあります。
過去お手伝いしていたショップでは、何十回もリピートしてくださるお客様が多数おり、
中には100回近くもご利用いただく方もいらっしゃいます。
関税について
・1オーダーの総額が面声楽を超える場合、関税/税金/VAT/通関手数料が課され、支払う必要がある
・関税などが発生する場合、輸入者(Etsyで輸出の場合は購入者)が支払う
・店舗紹介欄と全商品ページに「関税が発生した場合は購入者負担」である旨を記載しましょう。
よくあるのが、関税を払いたくないという顧客もいて『ギフトとして記入してほしい』とリクエストが
ある場合があります。・・・そうしたいのは山々ですが脱税になっちゃうので断りましょう。
関税は購入者が払うものですが、その国によって様々です。
こちらがわざわざ調べて教えてあげることはしなくて良いですが
ジェトロ(国際貿易機構)からワールドタリフというページがありますので
こちらから登録すると無料で検索して関税を見ることができます。
ワールドタリフ
登録リンクを送って『調べてみてくださいね』と送ってあげるととても
印象がいいかもれませんね!
Etsyの登録手順について
Etsyでの登録に必要なものは以下の二つです。
- Payoneerアカウント
- クレジットカード
Payoneerアカウントの開設はこちらから行えます:「Payoneerアカウント開設」へのリンク
(アカウント取得には数日を要することがあります)。
*Payoneerが必要な理由* Etsyでの収益はPayoneerアカウントに蓄積され、
一定期間が経過すると自分の銀行口座に振り込まれるようになっています
(これ以外に収益を受け取る方法はありません)。
Etsyでの店舗開設はこちらから:「Etsy新規登録」へのリンク
Etsyのトップページの最下部で日本語表示に切り替えることができます。
まずはこちらのページから進んでください:「Etsy新規登録」へのリンク。
2023年現在は日本からの登録が可能となっていますのでスムーズに登録ができます。